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原産国 | アフリカ、タンザニア産 |
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地域 | タンザニア南部、ムベヤ地区 (南部高原地域) |
構成農協 | 6農協(約2000農家) |
収穫時期 | 5-8月 |
標高 | 1300-1800m |
生産量 | 約2000袋 |
品種 | ブルボン種、ティピカ種 |
輸出業者 | Taylor Winch(テイラー・ウィンチ)社 |
精製方法 | ウォッシュド |
タンザニアのフルーティなコーヒー
スワヒリ語で「フルーツ」の名を冠する通り、華やかなフルーティさとジューシーな甘みが魅力のムベヤ・マトゥンダ。
キリマンジャロで有名なコーヒーの名産国タンザニアにおいても特に高品質なコーヒーを産出するエリアのひとつ、ムベヤ地区の名を背負って届けられました。
ムベヤはタンザニアの南部に位置する標高1600前後の高原地帯にあり、コーヒーの産地としてもタンザニア北部のキリマンジャロにある産地よりさらに高い標高での栽培が行われています。
厳選の6農協から集められた高品質なコーヒー豆
全体の約9割のコーヒーがオークション経由で取引されるタンザニアにおいて、このムベヤ・マトゥンダは、テイラー・ウィンチ社がサステナブル(持続可能)な取り組みを行う同地区で、厳選した6農協(約2000農家)から優秀な原料のみを買い付けて直接輸出されたものとされています。
商品プロファイルはテイラー・ウィンチ社と共有され、求めるカップ品質のすり合わせも年に複数回行われ、毎年の収穫前・初期・中期と同地区への複数回の訪問を積み重ねることで、農協・農家と持続可能な関係を構築する努力がなされています。
持続可能性(サステナビリティ)
スペシャルティ・コーヒーのコンセプトのひとつでもあるサステナビリティ。
サステナブル・コーヒーという言葉が広く知られていますが、買い手や消費者にとっての利益だけでなく、現在と未来における生産者の暮らしや自然環境をより良い状態で保つことを考慮して生産・流通するコーヒーのことです。
消費者が高い品質と価値を持つコーヒーを安価に買えば消費者は一時の利益を得ますが、その状態が続くとコーヒーを生産する農家や農園はいずれ困窮し、生活のためにコーヒーの生産をやめざるを得なくなります。
また、生産者が大量生産による一時の利益の拡大を求めて安易に大規模な開発をすれば、周囲の自然環境や生態系が破壊され、未来には荒廃した土地のみが残ることとなります。
そこでコーヒーの買い手が生産者に相応の対価を支払い、良質なコーヒーが正当に評価され高い価値で取引されることで、生産者にとってはさらに良い品質を目指すモチベーションとなり、持続可能で双方に利益のある関係を続けようという配慮がなされています。
環境への配慮についても、シェードツリー(コーヒーの木のために木陰を作る木)の活用と現地の動植物との関係など、今ある自然とコーヒー農園の共存を目指す取り組みが行われています。
スペシャルティ・コーヒーでもそうでないコーヒーでも、美味しい一杯のコーヒーのすべては、農園で働く人の手から始まります。
コーヒーの美味しさに感動し絶賛する時こそ、消費者・生産者・自然の動植物がお互いに幸せでいられる美味しいコーヒーのある世界が続くよう、持続可能性について考える機会でもあるといえるでしょう。
ノート:
浅煎りで特に際立つ、ベリーの甘い香り、目が覚めるような華やかで明るい柑橘系の酸味が特徴です。
甘味も豊かで、完熟したトロピカルフルーツの甘さや、きび砂糖のようなまろやかで香ばしい甘さが感じられます。
苦味はすっきりと上品で、甘味のあるコクと相性の良いバランスです。